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あしのゆび
あしのゆびについて知っていますか?
手のように自由には使えないため普段はあまり気にしていない人が多いのですが足の指には手の指にはないとても大切な役割があります。
人が細かな作業をするとき、手の指を使います。
訓練もなしに足の指で自在に作業できる人はいないでしょう。
あまり注目されない足の指ですが、本当はとても大切です。
足の小指1本失っただけで、真っ直ぐ歩くのが困難になるといわれています。
手のゆびは“指”と表記します。
では足のゆび、を表記すると?
あまり知られてはいませんが、足へんに止める、と書いて“趾”です。
外反母趾(ガイハンボシ)のシですね。
この一文字で足の指を表します。
まさに、足を止めるためにあるのが 趾(あしのゆび)なんです。
裸足でゆっくり歩いて確かめてみてください。
一歩前に踏み出すと足の指がグッと開き、大地をつかむ感覚が得られます。
人間は、足の指が開くと背筋を伸ばして安定して歩くことができます。
ここぞ!というとき「踏ん張りがきく」といいますね。
足の指の力は、からだ全身のパワーになるんです。
ファッション、流行重視の現代の靴選びでは窮屈に扱われがちな足の指ですが、背筋を伸ばして全身のバランスを整えるためには足の指を開放して歩くことが大事です。
昔から日本には“下駄”の文化がありました。
下駄は足の指が広がり力が入るので大地をつかむ力が強くなります。
さすがに下駄には抵抗がある、という人も、下駄のように足の指が広がる靴を履いてみてはどうでしょう。
NIKKEN 健康コラムより