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七草粥
七草は、早春にいち早く芽吹くことから邪気を払うといわれました。
そこで、無病息災を祈って七草粥を食べたのです。
古くはまな板の上で、草をトントン叩いて刻むその回数も決められていたとか。
こんな、おまじないのような食べ方も素敵ですが、実はこの七草粥、とても理に叶った習慣です。
七草はいわば日本のハーブ、そのハーブを胃腸に負担がかからないお粥で食べようというのですから、正月疲れが出はじめた胃腸の回復にはちょうどよい食べものです。
また、あっさりと仕上げたお粥は、少し濃い味のおせち料理がつづいたあとで、とても新鮮な味わいです。
七草の効用
芹(せり)……水辺の山菜で香りがよく、食欲が増進。
薺(なずな)……別称はペンペン草。江戸時代にはポピュラーな食材でした。
御形(ごぎょう)……別称は母子草で、草餅の元祖。風邪予防や解熱に効果があります。
繁縷(はこべら)……目によいビタミンAが豊富で、腹痛の薬にもなりました。
仏の座(ほとけのざ)……別称はタビラコ。タンポポに似ていて、食物繊維が豊富。
菘(すずな)……蕪(かぶ)のこと。ビタミンが豊富。
蘿蔔(すずしろ)……大根(だいこん)のこと。消化を助け、風邪の予防にもなります。