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健康余話
★血管と赤血球
左の写真、このように血液が流れている絵をよく見かけますが、これはウソです!この認識がないと病気の原因が解りません。
成人一人の血管の総延長は約10万キロ。(地球2周半)
その99%は毛細血管なのです。
各臓器は毛細血管の塊なのです。
毛細血管の直径は、5ミクロン。
酸素を運ぶ赤血球の大きさは、直径約8ミクロン。
赤血球は穴のあいていないドーナツ状でその細胞をギュッと折り曲げて毛細血管を通過していきます。
しかし、生活習慣病や老化により血球は酸化血液となり硬化し、血管もしなやかさを失い、悪玉コレステロールが原因で血管にプラークが付着し、さらに狭くなっています。
いくら良い食品やサプリを摂取しても、毛細血管の先の臓器や細胞に酸素や栄養素が届きにくくなっているのです。
★動脈と静脈
血液が体内をくまなく流れていることは、たいていの方はご存じ。
では、どうしてどうやって流れているのでしょう。
心臓がポンプの役目をして、血液を押し出しているから。
動脈の場合は半分正解。
静脈なら不正解。
肺でガス交換され、新鮮な酸素を含んだ血液が心臓に届けられ、心臓は心筋という強い筋肉で、血液を排出します。
その血液を押し出す圧力を、血圧という。
しかし、心臓のポンプの力だけで全身に血液を送るとなると、ものすごい力が必要。
圧力のかかった血液を、動脈という三重構造の管がやわらかく、しなやかに受け止めふくらみ、そして、やわらかくしなやかに縮むことで、血液はどんどん先のほうに送られていく。
心臓の押し出しに応じて、動脈がギュッギュッと伸縮をするから、ちょうど海の波が伝わっていくように、効率よく先に進める。
だから、脈診を手首で行うことが出来る。
この動脈が老化して、硬くなってきたり、老廃物やコレステロールが付着することで狭くなったりすると、心臓は血液を送るために、もっと圧力を上げなければならなくなる。
だから基本的に、齢をとってくると少し血圧は上がる。
それを、すべての年齢の平均数値に合わそうとするから、ほとんどの老人が「高血圧症」という病名をもらい血圧降下剤を死ぬまで飲み続けなければならない。
高血圧が怖いのは、老化した血管が圧力で破裂すること。
血液がうまく行き届かないことにより生じる、その他の大事なことに目をつぶってはいけない。