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口のアンチエイジング
昔は『噛めば噛むほど味が出る』という食事が多かったものですが、現代人は、よく噛まずにのみ込める麺類などのやわらかい料理を好んで食べる傾向があります。
その結果、噛む力が昔より衰えてきました。
噛むことは単に食べものを細かくすることだけでなく、
唾液の分泌を促したり、口のまわりの筋肉を鍛えたりする働きがあるのですが、それが充分でなくなってきているのです
口の機能が衰えると、口の中だけでなく、体のさまざまな部分に悪影響が及ぶようになるそうです。
『ドライマウス』にもなりやすくなります。ドライマウスとは、唾液の分泌が減り、口が乾く症状です。
薬の副作用や病気などで起こることもありますが、唾液を出す唾液腺の機能が低下することでも起こるそうです。
食べものがのみ込みにくくなるほか、会話がしにくい、口がネバネバする、口臭、舌の痛みといった症状が出ます。
しかも、抗菌作用を持つ唾液が減ることで、口の中に雑菌が繁殖しやすくなります。むし歯や歯周病にかかりやすくなるだけでなく、こうした雑菌が肺にはいると、誤嚥性肺炎を引き起こすこともあります。
口の中のトラブルにより、多くの人は生活習慣病など、体の健康にも問題があるといはれます。
歯周病は、動脈硬化や糖尿病など他の病気とも関係しているという医学的な研究結果が出ています。それくらい口と全身の健康とはかかわりが深いのです。
つまり、口の健康を守ることが、全身の健康や老化を防ぐことにつながるのです。
★顔の歪みを整え顎関節を予防
あごに痛みを感じたり、口が開けにくかったり、開けるとカクンと音が鳴ったり・・・。
そんな症状が現れたら、それは顎関節症かもしれません。
噛み合わせの悪さやストレスなど、さまざまな原因で起こります。
また、症状を訴える人には、あごの関節のクッションがずれていたり、ほおの筋肉がこわばったりしています。
治療には、こうした筋肉の緊張をゆるめる器具を使ったり、整体により、噛み合わせを調整したりします。
もし、あごの調子が悪いと感じたら、噛み合わせを調べるほか、緊張したときなどに歯を食いしばったり、頬杖をついたりして、あごに負担をかけていないかチェックしましょう。
また、同じ側の歯だけで噛む癖も顎関節のバランスが崩れ、症状が出るケースがあるので、注意が必要です。