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夏の疲れ、実は脳の自律神経の疲れです!
東京疲労・睡眠クリニック院長 梶本修身氏「いろいろ実験して、運動負荷をかけたりした中で筋肉や内臓が疲れると思っていたら、実は大した疲れは起きてなかった。
本当の原因は脳の自律神経にあった。
自律神経は脳の中にあり、呼吸や心拍、体温を常に安定できるように毎日毎秒調節しているところ。
体の中の全部の司令塔がこの自律神経と呼ばれている場所なんですね」
「本来は安静にした状態、快適な状況であれば自律神経は休まっているんですけれども、例えば運動するとか、仕事をして緊張状態に入る。
交感神経と副交感神経の2つに自律神経は分かれるんですが、交感神経が緊張状態になった時は自律神経は一生懸命活動して、“戦闘態勢”をとる。
そういった状況になると自律神経はすごく疲れるわけです。
運動してもそうなんですが、例えば同じ1キロを歩くのでも春先の季候のいい時だとそれほど疲れない。
ところが真夏の炎天下だとめちゃくちゃ疲れる。
それは何の差かというと運動量の差ではない。
この差は実は体温を調整するのに疲れている。
すなわち自律神経が一生懸命活動しようとして結果的に疲れている。
人間は自律神経が疲れたと感じずに体が疲れたと感じさせることによって、もうこれ以上自律神経を酷使させないでくれという防御的な反応として出てくる。つまり誤解させているわけですね」