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春の季節病
春は天気の変化が早く気温の変動が激しいため、体調をくずしやすい季節です。
この時期の季節病には、春先の病気としてすっかり定番となった花粉症をはじめ、五月病に代表される精神不安定などの症状があります。
イライラ・精神不安定
ストレスを受けると、イライラや精神不安定などが引き起こされます。
そんな時には気持ちを落ち着かせる食べ物を積極的に取り、精神安定に努めましょう。
★イライラ・精神安定に効く栄養素
体調が変わる季節の変わり目や、ストレスの多い現代では、イライラや精神の不安定な状態が多く発生します。
ストレス要因を取り除くと同時に、ストレスを予防する有効な栄養成分を含む食べ物を日常的に取り、安定した精神維持に気をつけましょう。
バランスよく食べることが基本ですが、「イライラ気味」「精神が不安定気味」と感じた時は、次のような栄養素を積極的に取り、精神安定を維持しましょう。
【トリプトファン】
精神安定・催眠・鎮痛などの作用のある神経伝達物質のセロトニンの原料となる必須アミノ酸で、牛乳から発見されました。
脳に運ばれたトリプトファンは、ビタミンB6やマグネシウムと一緒にセロトニンを作ります。
*トリプトファンを多く含む食品:
バナナ、カッテージチーズ、牛乳、卵黄、凍み豆腐、落花生、黄な粉、アーモンド、干しゆばなど
【カルシウム】
骨や歯を作る栄養素であると同時に、神経の伝達機能神経の興奮を抑える働きがあります。
不足するとイライラするので、カルシウム吸収を高める働きのあるビタミンDも一緒に取ると効果が倍増します。
*カルシウムを多く含む食品:
乳製品(牛乳・チーズ・ヨーグルトなど)、魚類全般(煮干・イワシ丸干し・チリメンジャコ・ワカサギ・ドジョウなど)、ほうれん草、小松菜、ヒジキ、豆腐など
【ビタミンB6】
神経伝達物質の合成に欠かせないビタミンで、不足するとイライラや記憶力低下などの中枢神経の障害を引き起こします。
たんぱく質の代謝を助け、皮膚をかぶれにくくする働きもあります。
*ビタミンB6を多く含む食品:
酵母、レバー、胚芽、肉類、牛乳、豆、卵黄、野菜(葉菜類)、マグロ、鮭、サバ、サンマなど
【マグネシウム】
脳や神経の興奮を鎮め、精神安定に働きます。
清涼飲料や加工食品に多く含まれるリンの取り過ぎは、マグネシウムの吸収を妨げるので取り過ぎには注意が必要です。
*マグネシウムを多く含む食品:
アーモンド、カシューナッツ、大豆、納豆、豆腐、干しヒジキ、昆布、ワカメ、カツオ、バナナ、枝豆、ほうれん草など
【ビタミンB1】
脳にとって唯一のエネルギー源であるブドウ糖の代謝に欠かせないビタミンで、不足するとイライラ・疲労感・記憶力や食欲の低下を引き起こします。
*ビタミンB1を多く含む食品:
米ぬか、大豆、落花生、豚肉、ウナギ、枝豆、卵黄、魚卵、じゃがいも、さつまいもなど
【ビタミンC】
不足するとストレスが解消されずに溜め込まれてしまいます。
ストレスが出ると体は対抗するため副腎皮質ホルモンを分泌します。
ビタミンCは副腎皮質ホルモンの原料として使われるため、ストレスが続くと大量に消費されます。
*ビタミンCを多く含む食品:
いちご、グレープフルーツ、オレンジ、ブロッコリー、ほうれん草、パセリ、菜の花、ピーマン、キャベツなど
【たんぱく質】
体の構成成分で、ビタミンCが副腎皮質ホルモンを合成する時に、酵素として働きます。
*たんぱく質を多く含む食品:
肉類(豚モモ肉・牛モモ肉など)、魚類(アジ・マグロ・紅鮭・ウナギなど)、牛乳、乳製品(ヨーグルト・チーズなど)、豆腐、納豆など