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ダイエットからがん治療まで!時計遺伝子活用術
★ダイエット、薬の効き目アップ、そして仕事や家事の能率アップに共通して役立つ「あるもの」の研究が進んでいます。
それは「時計遺伝子」。
全身の細胞ひとつひとつにあり、時計のように時を刻みながら、その活動をコントロールしています。
この時計遺伝子の性質を、私たちの暮らしに生かそうとする研究が進んでいます。
たとえばダイエット。
実は、細胞が脂肪をためこむ働きも、時計遺伝子によってコントロールされていると考えられています。
この性質を上手に生かせば、「おいしく食べてダイエット」という永遠の夢をかなえることも可能に!
また、時計遺伝子の研究は、医療の現場でも生かされています。
最近の研究で、薬は使う時間しだいでその効果が大きく変わることが分かってきました。
そこで、体のリズムに合わせて適切な時間に薬を投与する「時間治療」が注目されているんです。
実際に、「手術は出来ない」と言われたほど進行したガンや、リウマチのつらい痛みが劇的に改善した例もあります。
★「食べる量を減らさずに、食べる時間を変える」時計遺伝子ダイエット
全身の多くの細胞にあり、その活動を制御している時計遺伝子。いくつか種類がありますが、BMAL1という時計遺伝子は、細胞が脂肪をためこむ働きのコントロールに関連していると考えられています。
研究者が調べたところ、このBMAL1の働きは午後3時ごろに弱まり、深夜に向かって高まることがわかりました。
そこで専門家に、この時計遺伝子の性質を生かすダイエット法の鉄則を聞きました。
【時計遺伝子ダイエットの鉄則】
鉄則その1:朝食をとる
鉄則その2:夕食は早めに
鉄則その3:分食を利用せよ
朝食をとると、内臓の時計遺伝子がリセットされ、適切に働けるようになります。
夕食はBMAL1の働きが高まる午後9時(できれば午後8時)までにすませるのがおススメ。
どうしても仕事などで夕食が遅くなる場合は、夕食1食分を2回にわけ、1回は夕方に、1回は遅い時間に食べる「分食」がおススメです。
そのほかのポイントに関しては下記をご参考にしてください。
なお当たり前のことですが、この鉄則は「食べ過ぎない」ことが前提になっています。
この鉄則を守っても、以前より食べる量が増えてしまったら意味がありませんのでご注意を。
【時計遺伝子ダイエットのポイント】
- 3食をとる
朝:昼:夕≒2:3:3
- 食事の時間は一定に
- 夕食は夜9時(できれば8時)まで
どうしても遅くなる場合は分食