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コントロール不良高血圧の不思議なサイン
一見普通の高血圧との区別ができない「コントロール不良高血圧」ですが、不思議なサインで見分けることができます。
それは睡眠中に血圧が高くなる「夜間高血圧」です。
(夜間高血圧の基準は、最高血圧が120mmHg以上)
この夜間高血圧の原因は、「機能が衰えた腎臓」と「塩」です。
腎臓の機能が衰えると、処理が間に合わず寝ている間も腎臓は働き続けます。
そんな中、血液中の塩分が濃くなると、体はそれを薄めようと水分を増やします。
その結果、増量した血液は血管を圧迫し、高血圧が引き起こされるのです。
※睡眠時無呼吸症候群など別の原因で夜間高血圧になる場合もあります。
塩分を排出する食事「DASH食」
アメリカで高血圧対策として注目されているのが「DASH(ダッシュ)食」と呼ばれる食事法です。
高血圧の患者にこの食事法を続けてもらった介入研究では、2か月で平均11.4mmHgも血圧が下がったと報告されています。
この食事法の最大のポイントは野菜・果物・豆類・魚介海藻類などから「塩分排出作用」のある栄養素を多く摂取することにあります。その栄養素とは3種のミネラル「カリウム」「マグネシウム」「カルシウム」です。
○カリウムを多く含む食材・・・バナナ、トマト、ジャガイモなど
○マグネシウムを多く含む食材・・・昆布、ヒジキ、ワカメなどの海藻類、大豆、ゴマなどの豆類
○カルシウムを多く含む食材・・・牛乳、いわし煮干し、干しエビなど